IoTプラットフォーム「apricot」
IoTの“実用化”を促進するソリューション力

AI/IoTの新しい統合ソフトウェア基盤「apricot」

あらゆるモノや情報を、インターネットを通じて接続することで、これまでにないイノベーションを創出するIoT。しかし、その実用化に際しては、異なるIoTセンサーやプラットフォーム、バックエンドのシステム、そして、収集したデータを柔軟に連携可能な基盤が不可欠となります。つまり、多彩なデバイスやネットワーク、アプリケーション、クラウドサービス間の柔軟かつ容易な接続性の実現が求められているのです。

そうした課題に対して、AI/IoT統合型ソフトウェア基盤「apricot(アプリコット)」を展開しています。apricotは当社のAI/IoT技術と、インドのAltiux Innovations社が開発したIoT総合ミドルウェア技術「BoxPwr」、そして台湾Edimax社の通信技術・ネットワーク機器を連携させたことで、上述した課題を解決し、IoTのオープンイノベーションを加速させるものです。例えば、IoTシステムの構築を考えた場合、無線ネットワーク一つとっても、LTEや3G、4G、LPWAやWi-Fiなど多様な通信技術が存在しています。したがって、構築するIoTシステムごとに通信ネットワークやIoTセンサー、ゲートウェイ機器を開発しなければなりません。また、ビッグデータや機械学習処理などを行うパブリッククラウドサービスについても、要件に合致したサービスを自由に選択できる柔軟性が求められますが、異なるサービスに応じて都度、IoTシステムを構築し直していたのでは、開発に要する時間やコストなどが重い負担となってのしかかることになります。

apricotは多彩な無線ネットワークとの接続性の確保をはじめ、異なるベンダーから提供されるIoTセンサーやゲートウェイ間の相互接続、複数のパブリッククラウドへのアクセスを可能とするだけでなく、デバイスへの組み込み型機能や堅牢なセキュリティ機能、さらにはIoTシステム運用時に不可欠な電力マネジメント機能や障害監視管理機能も統合することが可能です。

このAI/IoT統合型ソフトウェア基盤を利用することで、IoTに関するソフトウェアやハードウェア、アプリケーション、クラウドサービス、無線ネットワークなど、さまざまな技術、サービスの相互接続が容易となり、IoT基盤を構築するためのコストとスピードを削減できます。このapricotを基軸として、IoTのオープンイノベーションを加速させ、その実用化に向けた取り組みを促進しています。

 

IoTのエッジコンピューティング化を推進

一方で、IoTの実用化に際しては、リアルタイム処理に影響を及ぼすレイテンシー(通信遅延)をはじめ、肥大化するデータ通信量やコストの抑制、セキュリティの確保といった課題も解決していかなければなりません。そうして中で、近年、注目を集めているのが、IoTの「エッジコンピューティング化」です。これは、クラウドではなく、センサーや車、ロボットなど“モノ”に近い場所での処理することで、レスポンス速度を高め通信コストを抑制するというものです。当社は、米国のAIチップ開発企業であるGeneral Visionの「ニューロモフィックAIチップ」をIoTセンサーに実装することで、IoTのエッジコンピューティング化を推進しています。IoTセンサー側でデータ処理を行うことで、遅延が許されないリアルタイム性が求められるアプリケーションやサービスをはじめ、膨大なデータ量を転送するアプリケーション/サービスに対応することが可能となります。

これまではエッジコンピューティング化を実現するにあたり、IoTセンサーなどのデバイスにCPU(Central Processing Unit/中央演算処理)やGPU(Graphic Processing Unit/画像処理装置)を搭載することで処理能力を向上させるといった手法が採用されていました。しかし、そのような手法では、画像処理などでデータサイズが大きくなった場合、クラウドとのデータのやり取りにさらに時間と電力が必要となり、コストも上昇するという課題が浮上していました。対して、人間の情報処理手法を元に開発されたニューロモフィックAIチップは低消費電力であるほか、IoTセンサーの増設にも容易に対応する高い拡張性を備えています。また、ソフトウェアを利用しないため、セキュリティ面においても堅牢性が確保されています。

さらに、ニューロモフィックAIチップを搭載したIoTのセンサーをロボット化する「ロボットセンサー(Roboセンサー)」に関する技術開発も進めています。Roboセンサーにブロックチェーン技術を組み合わせれば、センサー同士による情報共有が可能になるなど、クラウド利用に関する処理負荷をさらに削減できるようになります。

この統合型ソフトウェア基盤、apricotに加えニューロモフィックAIチップを実装したエッジコンピューティングの開発により、IoTのエッジデバイスからゲートウェイ、クラウドに至るまで、全方位でのIoT/AI活用をカバーするソリューションを提供します。

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