IoT技術開発のMTES、
台湾の通信・ネットワーク機器大手のエディマックス社と業務提携
IoTデバイスの開発から海外事業展開まで
〜構造物の劣化を正確に把握する「構造ヘルスモニタリング」を2018年に海外展開〜

MTES株式会社(所在地:東京都中央区、代表者:代表取締役 原田 隆朗、以下MTES)は、台湾の通信・ネットワーク機器大手のエディマックス社と2017年8月に締結した業務提携に関するMOU(Memorandum of Understanding/覚書)に基づき、同年11月から国内において共同で事業展開します。2018年以降はエディマックス社の海外営業網を活用し、米国や中国、台湾でIoT(モノのインターネット)技術による構造ヘルスモニタリング1などの海外事業展開を加速します。

*1:構造ヘルスモニタリング(SHM:Structural Health Monitoring) 技術は、構造解析の手法を活用し、建物全体の特性変化を振動波形などのセンサーで直接計測・解析することにより把握する診断技術。

IoT事業の普及・発展など将来を左右する通信方式

米国の市場調査会社IDCが2017年6月に発表した報告書によると、同年における世界のIoT市場規模は約87兆6400億円(前年比16.7%増加)に達する見通しで、 2021年には153兆4400億円規模になると予測しています。国内の独立系ITコンサルティング・調査会社アイ・ティ・アールの2017年10月の発表によると同年の国内IoT市場規模は4,850億円、2020年には1兆3,800億円に急速に拡大すると予想しています。

このような状況下でIoT事業の普及速度に影響を与えるのが通信方式といわれています。現在、注目を浴びているのがLPWA2であり、近年国内外でLoRa3 WAN4(ローラ ワン)を活用した事業を展開する企業も現れてきています。

*2:LPWA(Low Power Wide Area) は、消費電力を極力抑えて遠距離通信を実現する通信方式。
*3:LoRaとは、省電力で広い範囲をカバーするLPWA通信規格の一種で、920MHz帯を利用した規格。
*4:LoRa WANは大量の端末をネットワークする「キャリア型」と少量の端末をネットワークする「プライベート型」に分類。

LoRaのセキュリティーと接続堅牢性を強化 導入費用100分の1

エディマックス社はTWSE(台湾証券取引所)に上場し、Wi-Fiルーターなどネットワーク通信機器の研究開発、製造販売を主要事業とし、同領域において日本企業へのOEM供給でも強みを持っています。LoRa WANを活用した事業も行っています。ソフトウェア開発部門に約200人の技術者を抱え、LoRa WANなどに関するソフトウェア資産を保有しています。ただ、LoRa WANの基地局設置費用が高く、通信データ量も少ないことが海外展開するための障壁となっていました。

MTESは、2017年4月にLoRaに自社開発セキュリティーアルゴリズムと接続堅牢性を強化するための独自ネットワーク接続方式(特許出願中)の開発に成功しました。

MTESが提供するLoRa Privateでは、LoRa WANの動作設定によって変動するものの100倍以上の伝送量を実現し、さらに導入費用でも大きな優位性を達成し課題を解決しています。ただ、海外を視野に事業展開を加速するためには営業網や技術者、蓄積されたソフトウェア資産が十分でないなどの課題を抱えていました。

両社は、このたび、技術や事業展開の方向性が一致しており相互補完や相乗効果が見込めると判断、業務提携することで合意しました。

日本や米国、中国などでは建物など構造物における経年劣化の観測やその補修が社会問題として耳目を集めています。両社はこれら課題の解決策としてIoT技術による構造ヘルスモニタリングの事業を2018年早々に海外展開します。センサーやゲートウェイなどIoTデバイスの開発や生産において相互協力することで量産化によるコスト競争力を強化し、海外展開を加速します。

MTESは今回の提携を機に来期2019年3月期で年商63億円、再来期3年後の2020年3月期には同369億円をめざします。