【IoTフューチャー対談 第1回】
トッパンフォームズの営業力や研究開発力などのリソースと資金投入を連動させることにより、両社で迅速に事業展開


当社は2017年10月27日に報道発表したとおり、同日トッパン・フォームズ株式会社と資本提携し、他社と合わせて合計で3億9900万円の第三者割当増資を実行し、トッパンフォームズにその一部を引き受けていただきました。今後両社の強みを生かし、IoT(モノのインターネット)ソリューションの開発を進めます。

今号は当社代表取締役社長原田隆朗がIoT業界のキーパーソンと対談するシリーズ「IoTフューチャー対談」の第1回として、トッパンフォームズでITイノベーション本部長を務め、当社との事業提携の責任者でもある執行役員成瀬昌美氏との対談をお届けします。年末も押し迫るなか、東京・新橋にあるトッパンフォームズ本社の会議室で両社が描くIoTによる事業や社会の変革について語り合いました。

「MTESさんのLoRaの技術を活用して、RFIDビジネスを飛躍的に拡大したい」(成瀬)

原田社長(以下、原田):このたびは当社にご出資いただきまして、大変ありがとうございました。トッパンフォームズさんといえば、ビジネスフォーム製造では日本一の事業規模です。今後デジタル領域での事業拡大を進めていくうえでIoT分野についてもさまざまな戦略をお持ちだと思います。その部署の総責任者である成瀬執行役員から、まず貴社の事業戦略を簡単にお話しいただけますでしょうか。

成瀬執行役員(以下、成瀬):当社は昭和40年創業です。50年企業として歩んできた背景には日本経済の中でコンピューターが形を変えながら、生活の中に入り込んできたことが大きく関係しています。その中で銀行のCD機から出てくる利用明細書、生命保険の設計書、宅配便の送り状、クレジットカードの請求書など、企業とヒトとのインターフェース「情報の器」として当社のビジネスフォーム製造というビジネスモデルが認められ繁栄してきました。
しかしこれからは一層デジタル化への移行が進んでいきます。したがって印刷媒体の通知は今後減少していくことでしょう。当社は従来型のソリューションだけでなく、デジタル分野や新たな領域を組み合わせることで顧客の要望に応えていく必要があります。
一方、昨今IoTが特に注目されておりますが、これはモノが自らヒトにさまざまな情報を発信していく時代になっていきます。当社は印刷技術を中心としてICラベル、ICタグという媒体を「情報の器」の一環として、IoT時代におけるモノとシステムをつなぐキーデバイスとして製造販売しています。そこで顧客の課題の一つとして挙がるのが、ICラベル・タグの情報をどのようにしてスピーディーに上位に伝達できるかという点です。
そこで新しい通信技術LPWA(エルピーダブリュエー、Low Power Wide Area)に着目していました。運良く、原田さん始めMTESさんのソリューションを知りました。現在当社が対面しているお客さまの課題解決にはぜひともLPWAの一種で、920MHz帯を利用した規格であるLoRa(ローラ)の技術を活用して、RFID(無線通信による個体認識)ビジネスを飛躍的に拡大したいというのが今の思いです。したがって業務提携、資本投資させていただいた中で今後両社の強みを生かし、当社のお得意先により良いソリューションをお届けしたいのです。今後ともぜひよろしくお願いいたします。