「楽しい仕事」を。企業と働く人たち、そしてつなぐ私たちも。
FUN to FUN通信 第13号

技術者・技能者の人財サービスを通じて
ものづくり企業の発展に貢献するパートナーに

当社は、一般に知られる機会が少ない業界・業種の現場で働く人たちの生の声や働き方を、定期的に紹介するニュースレターを発行しています。
今回は、当社片倉広伸常務に、FE(ファクトリー・エンジニアリング)事業本部の現状と今後、さらには株式会社平山ホールディングスとの連携による成果について聞きました。

Q:FE事業本部立ち上げの経緯と現在の事業領域について

当社は食品に特化した派遣会社として事業展開をしてきましたが、4年ほど前、新しい事業領域を展開するために、FE事業本部を立ち上げました。コンセプトは、人財サービスを通じて、日本に昔からある「ものづくり」の技術や技能を製造業の企業さまに提供していこうというものです。
営業をしながら、年々、高齢化していく中で次世代を担う人財が不足し、技術や技能の継承が難しくなってきているということを、生の声として聞いています。であるならば、人財サービスを行っている当社こそが、将来さらに不足するであろう技術、技能分野の人財を提供しなければなりません。派遣から始まって、最終的には企業さまの社員として雇用していただき、技術、技能を継承していただこうという考え方でFE事業本部をスタートさせました。
スタートしてから業績は毎年、対前年比で140%の伸びを見せています。

Q:FE事業本部が求める人財とは?

2種類のパターンがあると考えています。
一つは、技能を持ち、豊富な経験のある60代のかたを含む40代後半から上の層です。すでに持っている技術や技能を生かしていただくというパターンです。企業さまには、いわゆる「高齢者」ではなく、「熟練者」、技術・技能のスペシャリストを紹介し、派遣させていただくということです。
現在登録し、勤務されているかたは、もともとものづくりの現場にいらっしゃったかたがほとんどです。勤務していた企業の製造が地方に移転していったり、あるいは海外に事業が移転していったりする中で、転職せざる得ないというかたがたや、また、定年後もまだまだものづくりを続けて行きたい、資格、経験を生かしたいというかたがたです。
もう一つは、若いかたでものづくりに大変興味を持っている層です。この層の人は非常に多くいますが、経験がなかったり、やってみたいけれどどこに行けばそういう仕事ができるのかが分からないという人も多いのです。そこで当社が人財を募集する中で、「技術や技能を習得できます」「国家資格の取得もできます」といったPRを行い、そのような若い人たちを採用しています。彼らに資格を取ってもらい、派遣先の企業さまには、「彼らはここからがスタートであり、ものづくりの未来を担う人財である」ということをご理解いただき、現場で経験を積ませていきます。そのようにしながら、培われた技術を継承していくのです。ものづくりの将来を考えれば、やはり若いかたの力が必要なのです。

Q:採用される年齢層の比率は?

40代以上が7割以上で、残りが20代、30代ですね。
企業側も中途採用をかけたり、あるいは新卒を毎年採用したりしていますが、その人たちが果たして技術を持っているのか、どの程度の技能を身に付けているかがなかなかつかめない場合もあります。しかし当社の場合は、派遣を通じて人財の技術や技能を見極めることができますので、その上で、正社員化を行っていくことができるのです。

Q:主にどのような業界を対象としているのか?

ターゲットとしているのは鉄鋼や造船、機械製造といった「重厚長大」といわれている企業さまです。そしてターゲットとしているエリアが京浜・京葉臨海工業地帯です。いずれも日本の四大工業地帯の中の一つです。そこには古くからの機械製造企業や造船、あるいは航空機の部品をつくっている企業さまがいます。技術や技能を必要とする企業が多く残っており、私どもはそこをターゲットにして動いているわけです。
企業側にもいろいろ事情があります。京浜・京葉臨海工業地帯からなかなか工場を移転させづらいのです。船で運搬するような大きなものを造っていますし、原料は鉄鋼です。京浜・京葉臨海工業地帯には大手の鉄鋼メーカーさんがそばに存在するということが機械製造企業さまにとってはメリットなのです。

平山ホールディングスとの連携がシナジーを生み、大きなプラスに

Q 平山ホールディングスとの連携について

株式会社平山は、製造における組立てや検査、電子部品分野の請負、派遣を展開しています。グループ会社の株式会社トップエンジニアリングは開発設計の分野ですが、当社FE事業本部は、各グループ会社が展開している領域の中間層と呼ばれる分野を担っています。われわれの得意分野である生産技術であったり、派遣社員の持っている技術、技能を有する仕事がそこにあるのです。
ですから、平山グループとのシナジー(相乗効果)によって、一貫製造への人財サービスが可能となるのです。開発設計から始まり、次に私どもFE事業本部が入り、そして平山さんが製造、生産の分野に入って一連の流れをつくっていく。それによってものづくり企業さま全体への人財サービスが提供できるだろうということです。一緒になることによる最大の効果はそこにあります。
開発設計、エンジニアの部門の仕事であれば、トップエンジニアリングに紹介する。あるいは、後工程の場合もです。
またその逆もあります。トップエンジニアリングでカバーできない領域、あるいは平山の方では資格や経験を有する仕事の依頼があった場合、私どもに紹介をしてもらい、成約するケースもあります。これまでに5社ほど、成約しています。
FE事業本部が平山グループに入ったということは大きなプラスであり、とても良い相乗効果が生まれています。

Q:FE事業本部の今後のビジョンは?

5年後には国内の工業地帯全てを網羅したいですね。拠点を置いて、そこから技術者、技能者をどんどん雇用して派遣、あるいは請負化を進めていきたい。
そして、技術や技能を養成する学校を設立したいと考えています。平山さんは溶接の訓練をする養成所を持っています。大手の製造企業さまも人財育成する学校や技術習得の教育施設を持っています。
しかし人財を養成することはコストがかかります。昨今は、教育施設を持っていた企業さんも、どんどん減っている傾向にあります。
今、働く側も自分自身で付加価値を上げていくことが求められる時代になっています。
私どもが教育した人財を送り込めるような流れが持てれば、ものづくりをされている企業さまには、人財の提供元として私どもをいっそう重視していただけると考えています。

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