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ニュースレター『FUNtoFUN通信』第10号を5月1日発行

当社は、2017年6月にグローバル事業本部を新たに設置しました。
今回はグローバル事業本部の本部長を務める当社代表取締役の櫻木亮平に同事業本部グローバル営業課の孫寧(そん・ねい)課長同席のもとインタビューしました。同事業本部設置に至った経緯や社会的背景をはじめ、日本の企業社会でまん延している働く外国人に対する思い込みや、具体的なサービス内容、ファントゥファンならではの強み、同事業に懸ける熱い思いや今後の展開に至るまで語ってもらいました。
(聞き手は当社広報事務局を委託しているPR会社、株式会社AGENCY ONEのスタッフが担当)

グローバル事業本部の強みは豊富な経験や実績に基づき、
グローバル人財雇用に悩む企業の
さまざまな課題をワンストップで解決
日本語習熟度に応じて、仕事内容や待遇などを
段階的にステップアップできる仕組みを構築

Q:グローバル事業本部設置に至った経緯や背景は?

櫻木社長(以下、櫻木):そもそもの設立に至った一番の背景はお客さま企業のニーズが圧倒的に増えたということです。技能実習制度が解禁され、食品業界でも外国人が当たり前に働くようになったことがまず要因の一つです。お客さまが外国人雇用に関して抵抗するのではなく導入しようという気持ちに切り替わったのがこの1、2年だと思いますね。その時に改めて気付いたのが、われわれはグローバル事業本部を立ち上げる以前から、ここ数年間で100人以上の外国人を社員として雇用してきたということです。
東京本社に10年前から中国人のかたが正社員として入社しました。彼が管理している部署では、多い時で150~200人くらい所属していたと記憶しています。例えば、外国人を雇用するとハローワークへの届け出やビザの更新が必要であることなど、いろいろと気を付けないといけないポイントがあるんです。われわれはこれらの業務を当たり前のように行っていましたが、他の企業にとっては意外と当たり前のことではないということがだんだん分かるようになりました。
この1、2年そう感じていたタイミングで孫課長が2016年10月に入社してくれました。孫課長は当社が把握していた情報を超える、経験に基づく知識を持っていました。その中でお客さまのさまざまな相談を受けながら、このような事業はお客さまにとってかなり役に立てるポジションだということに気付きまして、翌2017年6月に新しい部署としてグローバル事業本部を設置することにしたのです。

Q:部署を新設する前からグローバル人財の採用は行っていた?

櫻木:はい。以前からグローバル人財に関する事業は営んでいましたが、会社として売り上げや利益を期待していたわけでなく、「将来必要になるかもしれないから」程度の意識しか持っていませんでした。ところが実際にお客さまからのニーズが予想以上にありましたので、今まで社内でも一部の人間だけしかグローバル人財の活用方法を理解していませんでしたが、それを事業本部として立ち上げ、全社的に推進する体制を作り、従業員の数が一気に増えました。

Q:もともとはどのような分野で外国人を雇用していたのか?

櫻木:食品工場にはじまり、接客販売から内勤管理者まで広がり、現在のような状況になりました。

Q:孫課長はもともとどのような事業に携わっていたのか? 入社理由は?

孫課長(以下、孫):前職も人材会社で働いていて、留学生関係で海外駐在もしていましたが、日本に戻ってきてからは正直自分自身が力を発揮できるポジションには就けませんでした。そこで転職活動を始めまして、ファントゥファンで外国人に関するビジネスに携われるということで入社しました。当初は人財紹介事業本部の中でグローバル人財課を立ち上げる計画がありまして、櫻木社長がこの事業に懸ける思いを熱く語っていましたので、入社を決めました。櫻木社長には感謝しています。

「外国人材=安いコストの人材」「時間にルーズ」などの勝手な先入観がまん延

櫻木:市場ニーズからいいますと、今までどちらかというと私の頭のイメージの中では「外国人材=安いコストの人材」と勝手に割り切っていました。自社でそのように待遇していたわけではなく、他社を見ていて、安い人材を採用するために外国人を雇用しているという風潮を強く感じていました。最近、外国人の雇用が増えてきて改めて思ったことは、「外国人材=安い人材」ではなく、そもそも安い人材を見立てた採用をしていた企業が多かったということに思いが至りました。
われわれの現場での実感でいいますと、日本人には悪いんですが日本人よりも仕事に対してしっかり考えている外国人は大勢いますし、作業スピードにしても日本人より速い人が実は多いのです。私も実際に業務請負でお客さま企業の店舗でのレジ作業に入ることがありました。そこで中国人のスタッフに教えられたのですが、「スピード遅いから代わってください」とどけられてしまうんですよ(笑)。
仕事や時間に対してシビアに向き合っている人たちがたくさんいて、感心させられました。

Q:われわれ日本人はともすれば、「時間にルーズなのでは?」「あまり一生懸命働いてくれないのでは?」という勝手な印象を抱いているが、そうではない?

櫻木:そうではありませんね。私は中国に7、8年前に何度も訪ねていたのですが、その時に感じたこととしてビジネスマンは時間には非常に厳しいということです。そもそも遅れる人なんかいないです。意外に思うかもしれませんが、ホテルで集合するときなど、われわれ日本人が少し早いかなと思っていくと既に待っていますからね。
中国企業の社長と副社長との商談が中国でありまして、ガラス張りの商談ルームに行くとその周りに20人くらいの人がその部屋を囲んでいました。何事かと尋ねてみると、経営陣のスケジュールが公開されていて、自分が興味のある商談があれば、誰でも聞いていいことになっているということでした。これだけの人たちが自主的に動いている国はすごい。われわれが抱いているグローバル人財像は正しくないなということを最近特に痛感しています。
他の例でいいますと、インドネシアは暖かい国だからジャカルタの人たちはルーズ、とのイメージを持たれている人もいると思いますが、これにも実は理由があります。確かにルーズな面もあるかもしれませんが、そもそも国家として交通インフラなどが整っていないため、時間が守れないという側面もあるのです。渋滞もかなりのもので、2キロ先に到着するのに1時間から1時間半程度かかるんですよ。朝だと5分で行けるのに出発時間が1時間後ろにずれただけでもう着かないのです。
もう一つ優秀な部分でいいますと、そもそも来日して日本語を勉強して日本語で大学のテストを受けている大学生たちが大勢います。どちらが優秀かといえば、完全に彼らの方が優秀だと私はみています。日本の人口が減少する中でさらに世界で戦っていくにはそういう地頭のいい外国人を採用しないといけないですし、根本的な課題として人も労働力も減少するという両方の面でニーズが一気に高まっているのではないでしょうか。