【「企業」編 Vol.4 株式会社 ビー・ワイ・オー】

「食」に携わる企業の取り組みや「食」の現場で働く人々を紹介する
ニュースレター『FUNtoFUN通信』第8号を12月1日発行

付加価値を与える「食」の空間をつくりたい

「食」に関する仕事は、農林畜産業に始まり食品工場での製造、お店での接客・ 販売など、多岐にわたります。当社は、「食」に特化した人材総合サービス事業 を営んでいます。
当ニュースレターは「、食」に関わる企業の現場、「食」に関わる現場で働く人々 にスポットを当て、生の声に耳を傾けながら、「食」の仕事の最前線情報をお届けします。
「企業」編の第4回は、株式会社ビー・ワイ・オー常務取締役、中野耕治氏に聞きました。

Q.「株式会社ビー・ワイ・オー」の成り立ちと事業内容について

会社自体は今年で設立25周年を迎えました。事業の骨格となっている「えん」という居酒屋は20周年になります。居酒屋業界の再編と業態が変化する中、節約志向が強まり、低価格帯の居酒屋が増えています。当社は、お酒や和食の分野に関してはお客さまの年齢層が比較的高い方です。大人のための、居酒屋的な和食店と位置付け、「料理居酒屋」と呼んでいます。女性に支持されているというのも特徴の一つです。路面から始まりましたが、居酒屋だけでなく、今は「おぼん de ごはん」といった飲食店も展開しています。きっかけは2003年頃、お惣菜の事業を始めて、居酒屋出身者が初めて違う分野である百貨店という施設に入っていきました。そこで生まれたのが「だし茶漬けのファストフード」です。そこからさまざまな業態が生まれ、ニーズに合わせていろいろと開発していった結果、現在は14業態になっています。

Q.「食」の最終段階(飲食 / 外食)に携わる事業者として、どのような企業理念やビジョンをもって仕事をしているのか?

女性のお客さまによく言われるんですね、「作れそうで作れない感じ、多分これだったら食べてみれば家に帰って作れるんじゃないか」と。今は料理のレシピがはやっていますね。料理を作りたいと思っている人はたくさんいますし、「毎日コンビニでは嫌だ」と思っている人もいるでしょう。当社の業態はそういう人をちょっとくすぐるようなところがあると思います。

当社の特徴の一つ「だし茶漬け」は、唯一当社の業態の中における専門店です。昔はお茶漬けと言ったら、最後に夜食で食べるようなものでしたが、それをどのように主食にしていくか。言葉を一人歩きさせたかったので、「だし茶漬け」という言葉をつくりました。最初の飲食店 の頃から「だし」ということに非常にこだわりを持っていました。居酒屋なんだけれども、ちゃんと朝一番にだしをひいて、それからお料理を作っていくという、ベースとなるところをしっかり捉えてきました。それは思想として全ての業態につながっているところがあって、「最後は料理を作ろう」「最後の工程に関してはきちんとお店で人の手によって届けよう」と言ってきました。手作りが全ていいわけではないと思いますが、料理に限らず、手作りというのは、心を込めるという、姿勢が大切なのです。お客さまはそれを感じ取っています。

丁寧さとか、食でのホスピタリティー的な要素というのは、見えるかたちのサービスではありませんが、食におけるホスピタリティーを追求しているというところが、私どものどの業態にもあると思っています。