【「パートナー」編 Vol.1 株式会社 KAWAKIYA】

「食」に携わる企業の取り組みや「食」の現場で働く人々を紹介する
ニュースレター『FUNtoFUN通信』第5号を3月5日発行

株式会社 KAWAKIYA~当社と提携して地元産
の果物・野菜のヒートドライ製品を開発・製造

「食」に関する仕事は、農林畜産業に始まり食品工場での製造、お店での接客・販売など、多岐にわたります。当社は、「食」に特化した人材総合サービス事業を営んでいます。
当ニュースレターは、「食」に関わる企業の現場、「食」に関わる現場で働く人々にスポットを当て、生の声に耳を傾けながら、「食」の仕事の最前線情報をお届けします。
「パートナー」編の第1回は、イチゴ農家を母体に起業した、株式会社KAWAKIYA(長崎県南島原市加津佐町、代表取締役:栗原雄一郎)を紹介します。同社は2015年4月に当社と業務提携し、地元産の果物・野菜のヒートドライ製品の開発・製造から販売に至るプロジェクトを「一粒感動(いちりゅうかんどう)」と称して同年7月下旬から事業を展開しています。

地方創生を促進する「一粒感動」プロジェクト

政府は地方経済の活性化のために、「まち・ひと・しごと創生本部」を中心に地方創生に向けて本格的な取り組みを始めています。2012 年、当社は栃木の活性化を目的とした地場産業活性化や企業支援を目指して地元企業に協力。地元の農産品を使用した「ドライトチオトメ」「ドライトチトマト」の開発を支援し、東京スカイツリータウンなどをはじめ全国での販路を開拓しました。
今回、「FUN to FUN通信」で取り上げる「一粒感動」プロジェクトは、株式会社KAWAKIYAが当社のヒートドライ製法の技術、機材選定とその使用方法など、独自のノウハウを基に展開した事業です。
KAWAKIYA は、長崎県南島原市加津佐町などのイチゴ農家でつくる加津佐苺組合(組合長:加藤雅計)から規格外などの理由で店頭に並ばない同産地名物のイチゴ「桃薫(とうくん)」や「おいCベリー」をヒートドライ製品用に入手。イチゴ収穫後の2015年12月からヒートドライ製品加工に着手し、翌2016年1月から長崎県内のホテルなどで発売しています。株式会社アリマート(本社:長崎県南島原市、代表取締役:安藤秀作)が生産するトマトもヒートドライ製品として加工され、2015年8月上旬から発売されています。

KAWAKIYA 設立の背景に夢実現への強い思い

KAWAKIYA の代表取締役の栗原雄一郎さん(39)は、南島原市加津佐のイチゴ農家に生まれました。1996年4月から実家のイチゴ農家を継ぎ、加津佐苺組合の組合員として長年従事してきました。20代で就農した栗原さんですが、将来を見据えて「農業生産だけでは…」と危惧を抱いていたといいます。
2015年4月に自らの農家で収穫したイチゴを当社に依頼し、当社関連工場でヒートドライ製品として試作し関係者に配布、一部販売もしました。味と香りもそのままで好評だったことから、地元の長崎でヒートドライ工場を立ち上げ、製品化する道を模索しました。
KAWAKIYAは、栗原さんと、雲仙有明(ゆうめい)ホテル代表取締役社長の平湯晃さん(51)、「アリマート」の名で知られるトマト農家の安藤秀作さん(38)の3人が共同出資して設立しました。
栗原さんは以前から「自家産イチゴで加工品を作りたい」と考えていましたが、平湯さんは栗原さんが育てる桃のような甘い香りをもつイチゴ「桃薫」を自社ホテルで扱ううちに、栗原さんの果物の加工品製造への夢を知るようになります。そこに、同じく「加工品を作りたい」と思っていた安藤さんが加わり、2015年2月に会社設立に至りました。
2015年4月には当社と業務提携し、製法の提供と販路拡大支援を受けて開発と製造に取り組むようになります。現在、平湯さんの本業「ときわや畳店」(南島原市加津佐町)の作業場の一部を改装して加工場をつくり、生産を進めています。
栗原雄一郎さんの父、二雄(つぎお)さん(63)が申請した「イチゴを利用した商品の委託加工・販売事業」は、国の2014年度第3回六次産業化法・地産地消法「認定総合化事業計画」に認定され、KAWAKIYA は事業の委託先として稼働しています。